若い米国は欧州組頼り

北中米カリブ海予選は苦しみながら2大会ぶりに突破した。平均年齢約24歳の若いメンバーは大半がワールドカップ初出場となる。2022年9月の親善試合は日本に0―2と敗れ、サウジアラビアと0―0で引き分けて本大会へ不安を残す。

欧州のクラブで実績を積む面々が鍵を握る。攻撃を引っ張るプリシックは10代からドルトムント(ドイツ)でプレーし、現在はチェルシー(イングランド)で背番号10をつける。アーロンソンとアダムズは今季加入したリーズ(イングランド)で主力に定着した。

左右のFW(フォワード)は元米国代表主将を父に持つレイナ、かつて世界最優秀選手にも輝いたリベリア大統領のジョージ氏を父に持つウェアらが争う。対照的にセンターFWは手薄で、米プロリーグMLSで高い得点力を誇るフェレイラに期待がかかる。

バーハルター監督は現役時代に2002年W杯日韓大会に出場した。丁寧にパスをつなぐ戦術を志向するが完成形とは言えず、個の力に頼る戦いを強いられる可能性が高い。

2022年10月14日紙面配信

国際親善試合の日本戦に臨む米国代表イレブン=2022年9月23日、デュッセルドルフ(共同)