エース孫興民に託す韓国

昨季のイングランド・プレミアリーグでアジア勢初の得点王に輝いた孫興民(ソン・フンミン)が本領を発揮すれば、3大会ぶりの1次リーグ突破も可能だろう。劣勢の時間が長くなることが予想されるだけに、エースの一発に託したい。

孫興民はシュート技術が高く、ボレーやミドルシュートなど数々のスーパーゴールを決めてきた。自身3度目の大舞台となるFW(フォワード)に、いかにゴールの近くでボールを渡せるかがポイント。かつてG大阪に所属した黄義助(ファン・ウィジョ)のポストプレーや、フライブルク(ドイツ)で活躍する鄭優営(チョン・ウヨン)のパスなどで好機を演出できるか。

10大会連続11度目の出場。守備ラインではDF(ディフェンダー)金玟哉(キム・ミンジェ)がナポリ(イタリア)の主力として欧州チャンピオンズリーグ(CL)で強豪と渡り合っており、心強い存在。25歳と若いが、国内組中心の周囲を統率する役割が期待される。

GK(ゴールキーパー)はJリーグの神戸や柏でプレーした金承奎(キム・スンギュ)が最有力。ベント監督は2014年大会で率いたポルトガルと1次リーグ第3戦でぶつかる巡り合わせだ。

2022年10月27日紙面配信

親善試合のカメルーン戦で、得点後にポーズを取る韓国の孫興民=2022年9月27日、ソウル(AP=共同)