ガーナ、得点力不足が課題

ワールドカップアフリカ予選では得点力不足が課題だったが、接戦をものにして勝ち上がった。格上がそろう本大会でも粘り強く戦えるかが鍵になる。

大黒柱はアーセナル(イングランド)で主力として活躍するMF(ミッドフィールダー)パーティー。対人守備の強さと、狭いスペースでもボールを保持できる技術でチームに落ち着きを与える。機を見た攻撃参加も迫力があり、ナイジェリアとのホームアンドアウェー方式の最終予選では第2戦で貴重な先制点を挙げ、2大会ぶり4度目の出場に貢献した。

やや物足りなかった前線では、スペイン代表歴のあるビルバオ(スペイン)のウィリアムスがガーナ代表への転向を決め、9月の親善試合で初出場した。馬力あるFW(フォワード)が加わり、攻撃の幅が広がりそうだ。

2010年南アフリカ大会ではベスト8入りして世界を驚かせた。当時の快進撃を支えた32歳のA・アユーは健在で、大舞台での経験は頼りになりそうだ。弟のJ・アユーとともに代表入りが見込まれる。

2022年10月27日紙面配信

キリンカップ3位決定戦でPK戦の末、チリに勝利し喜ぶガーナイレブン=2022年6月14日、パナソニックスタジアム吹田