監督交代のモロッコ

アフリカ屈指のタレントを擁し、2次予選と最終予選は計8試合で7勝1分け。25得点3失点と力の差を見せつけ、2大会連続6度目の出場を決めた。1986年大会以来、2度目のベスト16入りが目標となる。

前回大会直前に日本代表の監督を解任されたハリルホジッチ氏が率いていたが、またも本大会出場決定後に職を解かれた。元モロッコ代表選手でもあるレグラギ新監督は、短期間でチームをまとめ上げられるか。

ハリルホジッチ前監督と対立が伝えられていたジエシュの復帰は好材料だ。出場機会は限られているが、チェルシー(イングランド)に所属。創造性にあふれ、攻撃で違いを生み出せる左利きの選手だ。右サイドバックのハキミはパリ・サンジェルマン(フランス)の主力を務める。驚異的なスピードを誇り、ダイナミックな攻め上がりで攻撃に厚みを加える。

格上のベルギーとクロアチアに苦戦は必至。めまぐるしく攻守が入れ替わる展開に持ち込んで相手を慌てさせれば、勝機も出てくる。

2022年10月22日紙面配信

W杯ロシア大会1次リーグ、スペイン―モロッコの前半、先制ゴールを決め喜ぶモロッコの選手=2018年6月25日、カリーニングラード(ゲッティ=共同)