身体能力高いカナダ

総じて身体能力が高く、スピーディーな攻めでゴールに迫る。北中米カリブ海最終予選は首位で通過。国際舞台での実績は乏しいが、36年ぶり2度目の出場となるワールドカップ(W杯)で予想外の躍進を遂げる潜在能力がある。

デービスとデービッドが二枚看板。デービスは所属するバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)では左サイドバックが主戦場だが、代表では左MF(ミッドフィールダー)やトップ下に入り、機動力をいかんなく発揮する。FW(フォワード)のデービッドは豪快なシュートが武器。デービスとの連係がはまれば、ショートカウンターに鋭さが増す。

布陣は4バックと3バックを併用。球を失った後の素早い攻守の切り替えが肝になる。守備陣にもスピードあふれる選手がそろい、常に攻撃参加の機会を狙っている。

2018年から指揮を執るハードマン監督は2012年ロンドン、2016年リオデジャネイロ両五輪で女子のカナダ代表を2大会連続の銅メダル獲得に導いた実績を持つ。その手腕を男子の大舞台でも発揮できるか注目だ。

2022年10月23日紙面配信

W杯カタール大会出場を決め、喜ぶカナダ代表=2022年3月27日、トロント(ゲッティ=共同)