ベルギー黄金世代に陰りも

「赤い悪魔」の異名を持つ世界ランキング2位の強豪。前回ワールドカップ（W杯）で同国史上最高の3位となったが、主力の一部は年齢による衰えも指摘される。「黄金世代」は再び輝きを放てるか。

3大会連続14度目の出場。司令塔で31歳のデブルイネは健在だ。マンチェスター・シティーではイングランド・プレミアリーグ2連覇の原動力となった。状況判断に優れ、パスの精度も抜群。周囲と好連係ができれば高い能力が、より生きる。

4年前は切れのあるドリブルで魅了した31歳のアザールは状態が気がかりだ。2019年に加入したレアル・マドリード（スペイン）ではけがに悩まされ、陰りも見える。身長191センチのFW（フォワード）ルカクも精彩を欠く。2021年に加入したチェルシー（イングランド）で出番が限られ、2022年からはインテル・ミラノ（イタリア）に戻った。

35歳のフェルトンゲンらベテランが並ぶ守備陣はスピードに不安がある。世界屈指のGK（ゴールキーパー）クルトワの出来が勝敗を左右しそうだ。

2022年10月22日紙面配信

欧州選手権のデンマーク戦でドリブルするベルギーのデブルイネ（7）＝2021年6月17日、コペンハーゲン（ロイター＝共同）