セルビアはFW強力

日本でも高名なピクシーこと、ストイコビッチ監督が率いる。FW(フォワード)陣が強力で、セルビアとしては初の16強進出の可能性が十分にある。

前回大会は1次リーグ敗退で、昨年の欧州選手権出場も逃した。昨年3月、ユーゴスラビア代表としてW杯に2度出場した英雄が監督に就任。チームをまとめ上げ、欧州予選A組を1位で突破した。欧州ネーションズリーグでは最上位リーグAへの昇格を決め、上昇気流に乗っている。前線の高さを生かした攻撃は迫力十分。3バックはややスピードに欠けるが、ブロックを組んだ際の守備は頑強だ。

2トップを組むのは、ブラホビッチとタディッチか。前者は身長190センチの大型フォワードで、左足の強烈なシュートが武器。後者は万能型のベテランで、フォワードでも、ワントップの後方で司令塔のS・ミリンコビッチサビッチと並ぶ形でも頼りになる。代表歴代最多得点のミトロビッチはイングランド2部リーグで昨季43点を挙げ、今季もプレミアリーグでゴールを量産している。

2022年10月25日紙面配信

国際親善試合で日本に敗れ、選手を迎えるセルビアのストイコビッチ監督(手前右から2人目)=2021年6月11日、ノエビアスタジアム神戸