2026.05.02 東京 ドーム
井上 尚弥
vs
中谷 潤人

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチは5月2日に東京ドームでゴングを迎える。王者井上尚弥(大橋)に中谷潤人(M.T)が挑む頂上決戦。ともに32戦全勝で運命の決戦へ臨む両者の軌跡を追った。

2026年3月6日、開催発表記者会見

「中谷潤人を倒すために、
 全力でぶつかる」

井上尚弥は、アマチュア時代からスーパースターの資質は十分だった。神奈川・相模原青陵高時代にアマ7冠。後に「モンスター」と称される逸材はプロ転向時に掲げた「それぞれの階級で最強を目指して4、5階級制覇」という壮大な目標を着実にクリアしてきた。
2012年7月のプロテストでは、現役日本王者を圧倒すると、異例の8回戦でデビューし、4回KO勝利した。
小学1年から始め、師は常に父の真吾さんだった。最初に教え込まれたのは防御。相手との間合いを支配し、井上尚が理想とする「打たれずに打つ」を実践する根幹となった。24年5月、東京ドームでのルイス・ネリ(メキシコ)戦までダウンを喫したことがなく、25年5月にはボクシング興行の本場、米ラスベガスでメインイベントを務める。名実ともに世界のトップボクサーとなった。
自ら対戦を求め、世界戦で単独史上最多の27連勝中の井上尚は「大一番。負けられない気持ちは今まで以上に強い」と奮い立つ。最強の称号を譲る気はない。

「井上選手の最強の
 称号をいただく」

28歳の中谷潤人は独自のルートでのし上がってきた。最強の座に憧れて中学卒業後に単身渡米。「僕だから歩めてきた道がある」と自らを信じ、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥に挑む。
本場米国では元世界王者の畑山隆則さんらも師事した名トレーナー、ルディ・エルナンデス氏の指導を受ける。スタミナや対応力への強化のために、1日に20ラウンド以上のスパーリングをする時もある。「頭も体も使って、いろんな成長をさせてくれる」と強さを育んできた。
井上尚弥が2階級制覇を達成していた、2015年4月にプロデビュー。KO勝利を重ねて「ネクストモンスター」と呼ばれた。爆発的な左ストレートなどを持ち味に今は「ビッグバン」の異名もある。
遠めの距離から闘うスタイルが得意だが、25年6月の世界戦では荒々しい接近戦を仕掛ける新たな姿も見せた。全ては今回の決戦を見据えた選択だ。32戦全勝(24KO)の自信とともに臨む人生最高の勝負へ「お互いのストーリーがぶつかり合う。井上尚弥という男を倒してチャンピオンになる」と宣言。鮮烈な一撃で主役交代のシナリオを描く。

井上尚弥 中谷潤人
井上尚弥 中谷潤人
2012年10月プロデビュー
オマヤオ(フィリピン)
4回KO
2013年1月
チュワタナ(タイ)
1回KO
2013年4月
佐野友樹(松田)
10回TKO
2013年8月
田口良一(ワタナベ)
判定
日本ライトフライ級王座獲得
2013年12月
マンシオ(フィリピン)
5回TKO
東洋太平洋ライトフライ級王座獲得
2013年4月
エルナンデス(メキシコ)
6回TKO
WBC世界ライトフライ級王座獲得
2014年9月
ゴーキャットジム(タイ)
11回TKO
WBC防衛1
2014年12月
ナルバエス(アルゼンチン)
2回KO
WBO世界スーパーフライ級王座獲得
2015年4月プロデビュー
糸賀純一(広島三栄)
1回TKO
2015年7月
小久保聡(三迫)
4回TKO
2015年11月
マグナム西田(厚木ワタナベ)
判定
2015年12月
パレナス(フィリピン)
2回TKO
WBO防衛1
2016年1月
富岡哲也(REBOOT)
3回TKO
C級トーナメント決勝戦
2016年4月
シーサケットパッタナー(タイ)
1回TKO
2016年5月
カルモナ(メキシコ)
判定
WBO防衛2
2016年7月
村松崇(協栄山神)
2回TKO
2016年東日本フライ級新人王予選
2016年9月
ゴーキャットジム(タイ)
10回KO
WBO防衛3
2016年10月
田中公士(三迫)
2回終了TKO
東日本フライ級新人王予選
2016年11月
山田大輔(REBOOT)
1回TKO
東日本フライ級新人王決勝
2016年12月
河野公平(ワタナベ)
6回TKO
WBO防衛4
2016年12月
矢吹正道(薬師寺)
判定
全日本フライ級新人王決勝
2017年2月
アールアールナコンパトム(タイ)
2回TKO
2017年4月
タドゥラン(フィリピン)
4回TKO
2017年5月
ロドリゲス(米国)
3回KO
WBO防衛5
2017年5月
工藤優雅(マナベ)
4回TKO
日本フライ級ユース王座決定トーナメント準決勝
2017年8月
ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)
6回TKO
日本フライ級ユース王座決定トーナメント決勝
2017年9月
ニエベス(米国)
6回終了TKO
WBO防衛6
2017年12月
ボワイヨ(フランス)
3回TKO
WBO防衛7
2018年1月
ボレス(フィリピン)
1回KO
2018年4月
アンドラーデ(メキシコ)
8回負傷判定
2018年5月
マクドネル(英国)
1回TKO
WBA世界バンタム級王座獲得
2018年7月
アリメンタ(フィリピン)
3回KO
2018年10月
パヤノ(ドミニカ共和国)
1回KO
WBA防衛1、WBSS1回戦
2018年10月
小坂駿(真正)
判定
日本フライ級最強挑戦者決定戦
2019年2月
望月直樹(横浜光)
9回TKO
日本フライ級王座決定戦
2019年5月
ロドリゲス(プエルトリコ)
2回TKO
IBF世界バンタム級王座獲得、WBA防衛2、WBSS準決勝
2019年6月
クエルド(フィリピン)
1回KO
2019年10月
メリンド(フィリピン)
6回TKO
2019年11月
ドネア(フィリピン)
判定
WBA防衛3、IBF防衛1、WBSS決勝
2019年11月
マグラモ(フィリピン)
8回KO
WBO世界フライ級王座決定戦
2020年10月
モロニー(オーストラリア)
7回KO
WBA防衛4・IBF防衛2
2021年6月
ダスマリナス(フィリピン)
3回TKO
WBA防衛5・IBF防衛3
2021年9月
アコスタ(プエルトリコ)
4回TKO
WBO防衛1
2021年12月
ディパエン(タイ)
8回TKO
WBA防衛6・IBF防衛4
2022年4月
山内涼太(角海老宝石)
8回TKO
WBO防衛2
2022年6月
ドネア(フィリピン)
2回TKO
WBC世界バンタム級王座獲得、WBA防衛7・IBF防衛5
2022年11月
ロドリゲス(メキシコ)
判定
2022年12月
バトラー(英国)
11回KO
WBO世界バンタム級王座獲得、WBA防衛8、IBF防衛6、WBC防衛1
2023年5月
モロニー(オーストラリア)
12回KO
WBO世界スーパーフライ級王座決定戦
2023年7月
フルトン(米国)
8回TKO
WBC・WBO世界スーパーバンタム級王座獲得
2023年9月
コルテス(メキシコ)
判定
WBO防衛1
2023年12月
タパレス(フィリピン)
10回KO
WBA・IBF世界スーパーバンタム級王座獲得、WBC防衛1、WBO防衛1
2024年2月
サンティアゴ(メキシコ)
6回TKO
WBC世界バンタム級タイトルマッチ
2024年5月
ネリ(メキシコ)
6回TKO
WBA防衛1、WBC防衛2、IBF防衛1、WBO防衛2
2024年7月
アストロラビオ(フィリピン)
1回KO
WBC防衛1
2024年9月
ドヘニー(アイルランド)
7回TKO
WBA防衛2、WBC防衛3、IBF防衛2、WBO防衛3
2024年10月
ペッチ(タイ)
6回TKO
WBC防衛2
2025年1月
キム(韓国)
4回KO
WBA防衛3、WBC防衛4、IBF防衛3、WBO防衛4
2025年2月
クエジャル(メキシコ)
3回KO
WBC防衛3
2025年5月
カルデナス(米国)
8回KO
WBA防衛4、WBC防衛5、IBF防衛4、WBO防衛5
2025年6月
西田凌佑(六島)
6回終了TKO
WBC防衛4、IBF世界バンタム級王座獲得
2025年9月
アフマダリエフ(ウズベキスタン)
判定
WBA防衛5、WBC防衛6、IBF防衛5、WBO防衛6
2025年12月
ピカソ(メキシコ)
判定
WBA防衛6、WBC防衛7、IBF防衛6、WBO防衛7
2025年12月
エルナンデス(メキシコ)
判定
2026年5月2日
中谷潤人(M.T)
世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ
試合前
2026年5月2日
井上尚弥(大橋)
世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ
試合前
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