亡くなった息子オレクサンドルさんが眠る盛り土の傍らで泣き崩れるリュドミラ・ニシネツさん(右)。夫が優しく抱きかかえた=2022年4月15日、ウクライナ首都キーウ近郊イルピン
亡くなった息子オレクサンドルさんが眠る盛り土の傍らで泣き崩れるリュドミラ・ニシネツさん=2022年4月15日、ウクライナ首都キーウ近郊イルピン
ロシア軍による砲弾で息子オレクサンドルさんを亡くしたリュドミラ・ニシネツさん。「どれほど会いたいか分かるかい」。涙が止めどなくあふれた=2022年4月15日、ウクライナ首都キーウ近郊イルピン
ウクライナの首都キーウ近郊イルピンの自宅に戻ったアンナ・マコシイさん=2022年4月15日
破壊された自宅に戻った女性。「何もかも失った」と視線をそらし目に涙をためた=2022年4月15日、ウクライナ首都キーウ近郊イルピン
ロシア軍の首都侵攻を防ぐため、ウクライナ軍によって破壊された橋=2022年4月15日、ウクライナ首都キーウ近郊イルピン
ロシア軍の首都侵攻を防ぐため、ウクライナ軍によって破壊された橋=2022年4月15日、ウクライナ首都キーウ近郊イルピン
公園の片隅に手製の墓標が立てられ、犠牲者が簡易埋葬されていた=2022年4月30日、ウクライナ首都キーウ近郊イルピン
ロシアによるウクライナ侵攻の犠牲者らを埋葬した首都キーウ近郊イルピンの共同墓地=2022年4月30日
墓地近くに積み上げられた焼け焦げた車両=2022年4月30日、ウクライナ首都キーウ近郊イルピン
夫の遺体が見つかった自宅前に立つアンナ・シレンコさん=2022年5月3日、ウクライナ首都キーウ近郊イルピン
夫の墓の前に立つアンナ・シレンコさん=2022年5月3日、ウクライナ首都キーウ近郊イルピン
アンナ・シレンコさんの夫の墓標=2022年5月3日、ウクライナ首都キーウ近郊イルピン
遺体が埋葬されたウクライナの首都キーウ近郊イルピンの墓地=2022年5月3日
ロシアによるウクライナ侵攻の犠牲者らを埋葬した首都キーウ近郊イルピンの共同墓地=2022年5月3日
アンナ・シレンコさんの夫の死因が記載された診断書。頭部を撃ち抜かれていた=2022年5月3日、ウクライナ首都キーウ近郊イルピン
爆弾が投げ込まれ、破壊されたアンナ・シレンコさんの自宅。がれきに埋もれている夫が発見された=2022年5月3日、ウクライナ首都キーウ近郊イルピン
爆弾が投げ込まれ、破壊された自宅に戻ったアンナ・シレンコさん。塀には無数の穴が開いていた=2022年5月3日、ウクライナ首都キーウ近郊イルピン
ロシア軍の侵攻で被害を受けたマンションで清掃をするワレンティンさん。「私たちは自由に意見を言えるが、ロシア人はプーチンの言うことを聞くだけ」と話した=2022年5月11日、ウクライナ首都キーウ近郊イルピン
ウクライナ首都キーウ近郊イルピンでロシア軍の侵攻により被害を受けた集合住宅=2022年5月11日
ウクライナ首都キーウ近郊イルピンで、ロシア軍の侵攻により被害を受けた集合住宅(手前)。のどかな風景が続く住宅街が戦場となった=2022年5月11日
ロマンさん(39)。自宅上空でロシア軍とウクライナ軍の戦闘機の交戦があり、マンションにミサイルが撃ち込まれた。不発弾だったが外壁に穴があいた。「避難先から自宅に戻るとロシア兵に部屋が荒らされ、パソコンや自転車、香水までもなくなっていた」とあきれた様子で話した。職場も爆撃で破壊され今は仕事もない=2022年5月11日、ウクライナ首都キーウ近郊イルピン
ディマさん(35)。自宅が戦闘に巻き込まれ破壊された。「向かいの集合住宅にミサイルが撃ち込まれたとき、何が起きたか分からなかった。少ししてこれが戦争だと分かった」=2022年5月11日、ウクライナ首都キーウ近郊イルピン
ウクライナ・キーウ近郊のイルピンで、攻撃を受けた集合住宅の一室=2022年5月20日
ウクライナ・キーウ近郊のイルピンで、破壊された商店の前に立つガリーナさん=2022年5月20日
ロシアのウクライナ侵攻で殺されたエフヘン・ハリコフさんの墓を訪れたビタリティ・クリロさん(右)=2022年6月2日、キーウ近郊イルピン
ロシアのウクライナ侵攻で殺されたエフヘン・ハリコフさんの墓=2022年6月2日、キーウ近郊イルピン
ロシアによるウクライナ侵攻の死者を埋葬した首都キーウ近郊イルピンの共同墓地=2022年6月2日
2022年6月2日、ロシアによるウクライナ侵攻の犠牲者らを埋葬した首都キーウ近郊イルピンの共同墓地。3日で侵攻開始から100日となった
2022年6月2日、ロシアによるウクライナ侵攻の犠牲者らを埋葬した首都キーウ近郊イルピンの共同墓地。3日で侵攻開始から100日となった
ウクライナの首都キーウ近郊イルピンの共同墓地にある身元不明者の墓標=2022年6月17日
ロシア軍に家を破壊された住民向けに仮設住宅として設置された寝台列車=2022年6月18日、ウクライナの首都キーウ近郊イルピン
寝台列車の車両を活用した仮設住宅に入居した1人暮らしのボロディミール・メルニクさん=2022年6月18日、ウクライナの首都キーウ近郊イルピン
寝台列車の車両を活用した仮設住宅に入居したテチアナ・エフィメンコさん親子=2022年6月18日、ウクライナの首都キーウ近郊イルピン
寝台列車を転用した仮設住宅の前でサッカーをして遊ぶ双子のイリヤ君(左)とウラジスラフ君=2022年6月18日、ウクライナの首都キーウ近郊イルピン
ボランティアでがれき撤去を手伝う大学生のダリーナさん。「ウクライナはきっとこの苦難を乗り越えられる」と前を向いた=2022年6月19日、首都キーウ近郊イルピン
ロシア軍の砲撃で破壊された幼稚園=2022年6月24日、キーウ郊外イルピン
砲撃で破壊された幼稚園のゴスポダルチュク園長(左)と人権団体「CCL」のロマンツォワ代表(右)=2022年6月24日、キーウ郊外イルピン
マリア・ムズイカさん(60)。寝台列車を改造した避難所で暮らしている。アパートをロシア軍に破壊され避難したが、2022年6月半ばに首都キーウ近郊のイルピンに戻った。隣人の多くは音信不通。チェルノブイリ原発事故後の処理に当たった夫は20年以上前に先立った。長男は西部で働いているが世話になるつもりはない。「この町に40年住んでいる。どこへ行けと?」=7月4日
ロシア侵攻で破壊されたウクライナの首都キーウ近郊イルピンの集合住宅=2022年7月5日
ロシア侵攻で破壊されたウクライナの首都キーウ近郊イルピンの集合住宅=2022年7月5日
ウクライナの首都キーウ近郊イルピンにある第3学校の理科教室。砲撃を免れ、侵攻前日の2022年2月23日のまま残された黒板には化学式が書かれていた=7月22日
ウクライナの首都キーウ近郊イルピンにある第3学校の教室に残る黒板の文字。侵攻前日の2022年2月23日のままだ=7月22日
ウクライナの首都キーウ近郊イルピンにある第3学校の教室に立つ教師のラリサ・ダニュクさん=2022年7月22日
ウクライナの首都キーウ近郊イルピンにある第3学校で、黒く焦げた教室に立つ教師のラリサ・ダニュクさん=2022年7月22日
ウクライナの首都キーウ近郊イルピンにある第3学校で、黒く焦げた教室に立つ教師のラリサ・ダニュクさん=2022年7月22日
集合住宅に併設の幼稚園で働くビクトル・クルシェルニツキーさん(62)は爆撃当時の様子を語った。2022年3月2日早朝のウクライナのキーウ近郊イルピン。子どもを含む住民15人が地下にある教室に避難した。大きな衝撃音で目覚めた。直撃は免れたが、灰にまみれた子どもが耳をふさいで悲鳴を上げていた。「彼らのすてきな場所」は一瞬で戦場になった。2週間後、飛び散った砲弾の破片で集合住宅は炎上。侵攻から半年がたった今も黒焦げの惨状はそのままだ。ビクトルさんは誰もいない園内を訪れ、片付けや花の手入れを続けている=8月17日
ロシアによるウクライナ侵攻の犠牲者が埋葬されている共同墓地で遺族たちが無言のまま立ち尽くしていた。2022年8月に国連集計で民間人死者数が約5600人と発表されたが、実際ははるかに多いとみられる=8月18日、首都キーウ近郊イルピン
首都キーウの防衛線となり激しい戦闘が繰り返された近郊のイルピンではロシア軍の空爆と砲撃により多くの住宅が破壊された=2022年8月18日
一人息子オレクサンドルさんの墓の前でたたずむ、母リュドミラ・ニシネツさん(右)と夫オレクサンドルさん=2022年9月3日、ウクライナ首都キーウ近郊イルピン
一人息子オレクサンドルさんの墓の遺影を拭う母リュドミラ・ニシネツさん=2022年9月3日、ウクライナ首都キーウ近郊イルピン
一人息子オレクサンドルさんの墓の前で泣く母リュドミラ・ニシネツさん=2022年9月3日、ウクライナ首都キーウ近郊イルピン