- 『ロシアとウクライナの戦力比較』
- 国防予算10倍、兵力4倍
- 米欧支援の兵器で応戦
ロシアとウクライナでは軍事力に大きな差がありますが、ロシア軍の苦戦が伝えられています。
戦力はどれくらい違いますか。
侵攻前の2021年国防予算はロシアの458億ドル(約5兆8千億円)に対し、ウクライナは42億ドル余り。総兵力はそれぞれ約90万人と約19万人です。予算は10倍超、兵力で4倍超の差があることになります。
持っている兵器も大きく違いますよね。
戦車など装甲戦闘車両はロシアが約1万5800両で、約3300両のウクライナの5倍近く。航空機では10倍の差があり、ウクライナにない潜水艦をロシアは49隻持っています。

苦戦の理由は。
米欧によるウクライナへの軍事支援が大きいです。米国だけで侵攻後の支援は計34億ドルに上り、各国が兵器や装備品を供給しています。

どんな兵器があるのですか。
最新鋭無人機や戦車などさまざまです。携帯型の対戦車ミサイル「ジャベリン」は、装甲の薄い上部を攻撃でき首都防衛で重要な役割を果たしました。今後想定されるウクライナ東部での大規模地上戦に向け、各国が支援を拡大する構えです。

2022年4月22日紙面配信