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極超音速兵器

マッハ5(音速の5倍)以上の速度で飛行し、攻撃目標を破壊する兵器。低空を高速で飛ぶため、水平線が障害となり従来のミサイル防衛の地上レーダーによる探知が難しい。ロシアは2019年末、極超音速弾頭「アバンガルド」を搭載したミサイルを実戦配備し、20年10月には海上発射型の極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」の発射実験に成功したと発表。中国は同月、極超音速滑空兵器を搭載する新型弾道ミサイル「東風17」の配備を始めたとされる。米国は21年9月、極超音速ミサイルの飛行実験に初めて成功したと発表した。(2022年4月6日紙面配信)

2020年10月6日、白海のロシア・フリゲート艦から発射される極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」(ロシア国防省提供、タス=共同)
2020年10月6日、白海のロシア・フリゲート艦から発射される極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」(ロシア国防省提供、タス=共同)