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キンジャル

ロシア軍の次世代兵器で航空機から発射される極超音速ミサイル。ロシア語で「両刃の短剣」の意味で、英語のつづりは「Kinzhal」。ロシアは2018年3月、マッハ10(音速の10倍)で飛ぶミサイルを戦闘機ミグ31から発射する実験に成功したと発表した。核弾頭も搭載可能で、射程は1500~2千キロとされる。戦闘機などに搭載して射程をさらに延ばすことができ、発射方法を多様化させてミサイル防衛システムを突破する狙いがある。ロシア軍は22年3月、ウクライナ西部デリャチンで初めて実戦使用した。(2022年5月10日紙面配信)

小型核弾頭を搭載可能な極超音速ミサイル「キンジャル」を発射するロシア戦闘機ミグ31のビデオ画像。ロシアのテレビが報じた(AP=共同)
小型核弾頭を搭載可能な極超音速ミサイル「キンジャル」を発射するロシア戦闘機ミグ31のビデオ画像。ロシアのテレビが報じた(AP=共同)