
ドンバス地域
ウクライナ東部のルガンスク、ドネツク両州を指す。ウクライナの伝統的な炭鉱・重工業地帯で、同国経済を支えてきた。ロシア語を母語とする住民が4割近くを占める。ロシアがウクライナ南部クリミア半島を編入した2014年から親ロ派が両州の一部を実効支配し、ウクライナ政府軍と戦闘になった。重火器引き離しや親ロ派支配地域への大幅な自治権付与など紛争解決に向けた手順を取り決めた「ミンスク合意」が14年と15年に結ばれたが、履行されず戦闘が散発的に継続。国連によると20年7月までに3千人超が死亡した。(2022年1月28日紙面配信)
