
ズメイヌイ島
ウクライナ南部オデッサ沖の黒海西部に浮かぶ面積0・17平方キロメートルの小島。ルーマニア・スリナからは約40キロ。14世紀にジェノバの船乗りが島で大量の爬虫(はちゅう)類を見つけたことに由来して英語名は「スネークアイランド(蛇島)」。19世紀からルーマニアが領有したが第2次世界大戦中にソ連が占領。ソ連崩壊後はウクライナの所有になっていた。しかし周辺海域で海底ガス田が見つかったことからウクライナとルーマニアの間で領海線画定を巡る争いとなり、国際司法裁判所は2009年2月、係争海域の約8割をルーマニア領海と認定する判決を言い渡した。ウクライナ軍は2022年6月21日、ロシア軍が2月の侵攻開始直後に制圧したズメイヌイ島を集中攻撃し、甚大な打撃を与えたと発表した。(2022年6月22日紙面配信)
