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SS21

旧ソ連が開発した短距離弾道ミサイル。別名「トーチカ」。米戦略国際問題研究所(CSIS)によると飛距離は1975年に導入されたA型が70キロ、改良された89年導入のB型が120キロ。固体燃料型で発射台付き車両(TEL)と併用し、機動性が高い。B型はクラスター(集束)弾の搭載が可能。ロシア軍が旧来型兵器として用い、ウクライナ軍も500発保有するとされる。シリアやイエメンにも輸出され、北朝鮮の短距離弾道ミサイル「トクサ」はSS21と同型か改良型とみられている。ウクライナ東部ドネツク州クラマトルスクの駅への攻撃について、ロシア国防省は2022年4月8日、SS21のB型が使われたと明らかにした。(2022年4月9日紙面配信)

2022年4月8日、ウクライナ東部クラマトルスクの駅への攻撃後に見つかったミサイルの残骸(AP=共同)
2022年4月8日、ウクライナ東部クラマトルスクの駅への攻撃後に見つかったミサイルの残骸(AP=共同)