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クリミア・タタール人

ウクライナ南部クリミア半島に居住してきたトルコ系の民族。15~18世紀に栄えたクリム・ハーン国の流れをくむ。オスマン帝国の保護国だったが、18世紀後半の露土戦争で帝政ロシアに滅ぼされた。ソ連の独裁者スターリンが支配した第2次大戦中にナチス・ドイツに協力したとの嫌疑をかけられ、中央アジアやシベリアに強制移住させられた。ソ連末期の1980年代後半から帰還が進んだ。2014年のロシアによるクリミア半島の強制編入には強く反対した。(2022年8月2日紙面配信)

クリミア・タタール人が集まる村で建設中のモスク=2022年2月5日、ウクライナ・キーウ郊外(共同)
クリミア・タタール人が集まる村で建設中のモスク=2022年2月5日、ウクライナ・キーウ郊外(共同)