
消極的安全保障
核拡散防止条約(NPT)に加盟し、核兵器取得をあきらめた国は見返りを与えられるべきだとする非核保有国の要求に基づき、米国、ロシア、中国、英国、フランスの核保有5カ国が非保有国に核攻撃しないと約束すること。NPT加盟の非保有国が核攻撃を受けた場合に、国連憲章に従って援助すると約束する「積極的安全保障」と区別される。5カ国はNPT無期限延長を決定した1995年の再検討会議直前に消極的安全保障を一方的に宣言したが、法的拘束力を持たせることには反対した。(2022年4月23日紙面配信)
