
ウクライナの核放棄
1991年にソ連崩壊で独立したウクライナは大陸間弾道ミサイル(ICBM)176基や、44の戦略爆撃機、約1800発の核弾頭が残され、米国、ロシアに次ぐ世界3位の核保有国になった。当時のクラフチュク大統領は91年12月、ロシア、ベラルーシの指導者と共に独立国家共同体(CIS)創設とソ連崩壊後の「核の一元管理」を規定したベロベージエ合意に署名。94年1月、ウクライナは国内の戦略核のロシア移送と全面廃棄で米ロと最終合意。ロシアへの移送は96年までに終えた。(2022年8月11日紙面配信)
