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棋王戦とは
半世紀の歩み
第2期棋王戦 大内延介棋王(右)を破り新棋王になった加藤一二三・九段=1977年3月25日、東京・千駄ケ谷の将棋会館
棋王戦はかつて共同通信社が主催していた「日本最強者決定戦」と「古豪新鋭戦」を1974年に発展的解消し、「第1回棋王戦」として発足。翌1975年に公式タイトル戦に昇格して「第1期棋王戦」として本格スタートした。第1期棋王は3人による決勝リーグ戦で、タイトル戦史上初の海外対局となった第1局はハワイ・ホノルルで開催された。初代棋王は大内延介八段。第2期は加藤一二三九段が3連勝で新棋王になった。
米長4連覇 対局を終わり差し手をふり返る米長邦雄棋王=1984年3月21日、東京・千駄ケ谷の将棋会館
棋王戦最大の特色は将棋界で初めて敗者復活戦を導入したこと。1~5月に予選トーナメントが、6~12月に予選トーナメントを勝ち抜いた8人とシード棋士の計30数人がトーナメント方式で戦う。本戦トーナメント優勝者と、ベスト4の残り3人で行う敗者復活戦で勝ち上がった勝者が、挑戦者決定戦に挑む。
2~3月に開かれる5番勝負は契約新聞社の主催の形で全国各地を舞台に開催し、先に3勝した方が勝ち。当日中に決着する「1日指し切り制」で対局開始時間は午前9時。昼食休憩は12~13時で、おやつは10時、15時の1日2回。
羽生が最年少棋王に 熱戦を振り返り局後の検討をする羽生善治新棋王(右)、手前は敗れた南芳一王将=1991年3月18日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館
数多くの棋士が挑んできた棋王戦の歴史において、別格と言えるのが「ミスター棋王」と呼ばれた羽生善治九段だ。第16期から12年にわたって棋王の座を堅守。第28期でタイトルを手放しても、第30期で復位。棋王通算13期は最多記録だ。
将棋の棋王戦第4局 郷田真隆棋王(左)を破り、初めての棋王を獲得した渡辺明2冠=2013年3月24日午後、宇都宮市
2015年3月、「ミスター棋王」羽生善治九段をストレートで下し、棋王3連覇を果たしたのが渡辺明九段。就任式では「永世棋王が見えてきた。難しいけど狙ってみたい」と宣言。2017年にその言葉通り、永世棋王の資格を得ると、2022年には10連覇を達成した。2023年、渡辺九段の11連覇を阻んだのは、藤井聡太現棋王だった。
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