友野一希、来季のフリーは昨季のピアノ曲に再挑戦 初の五輪代表へ「内容濃くして、勝てるプログラムに」

 練習する友野一希=大阪市内

 フィギュアスケート男子の友野一希(第一住建グループ)が12日、練習拠点の大阪市内で取材に応じ、ミラノ・コルティナ冬季五輪が控える来季のフリーは昨季のピアノ曲「ハルストン」に再挑戦する意向を明らかにした。「五輪で披露できるように、内容を濃くして、より勝てるプログラムにしていきたい」と初の五輪代表を目指す。
 「自然体で、心地がいいプログラム。自分らしさが出る」と理由を語った。元世界王者の高橋大輔さんからは「すごい世界観」と言われたことがあったという。振付師のミーシャ・ジーさんと今月から手直しする予定で、ショートプログラムは新たな演目で臨む。
 この日の練習では4回転ループを着氷。構成に入れる予定はないが「ループがあるとトーループやサルコーの難しさがなくなる」と完成度は高めていくという。世界選手権に3度出場した26歳のベテランは「甘えを捨てて、周りを置いていく勢いでやっていきたい」と勝負の来季を見据えた。

 練習する友野一希=大阪市内
 練習する友野一希=大阪市内