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アメリカ・フィギュア界に悲劇再び 1961年墜落事故でも18人犠牲 ISU「フィギュアは単なるスポーツではなく、固い絆で結ばれた家族のようなもの」

 小型旅客機と陸軍ヘリコプターの衝突事故で犠牲になったフィギュアスケート関係者の所属クラブで取材に応じるチームメート=1月30日、米ボストン郊外(AP=共同)

 米首都ワシントン近郊で29日に発生した小型旅客機と陸軍ヘリコプターの衝突事故で、AP通信によるとフィギュアスケートの元世界チャンピオンや10代の有望選手ら計14人のフィギュア関係者が犠牲になった。1961年には世界選手権(プラハ)に向かう航空機が墜落し、米国代表チームの18人全員が死亡。再びの衝撃に悲しみが広がっている。

 米国フィギュアスケート協会は「言葉にできない悲劇に打ちのめされ、犠牲者の家族に心から哀悼の意を表する」と声明を発表した。選手は旅客機の出発地、カンザス州ウィチタで開催された全米選手権後の強化合宿に参加し、家族とともに拠点のボストンへ戻る途中だった。

 コーチで、94年の世界選手権ペアで優勝した元ロシア代表のワジム・ナウモフさんとエフゲニア・シシコワさん夫妻も犠牲者に含まれていた。全米選手権で4位に入り、2月の四大陸選手権(ソウル)代表に選ばれた息子のマキシム・ナウモフは27日に移動し、被害を免れたという。

 61年の世界選手権は事故を受けて中止となった。国際スケート連盟(ISU)は「フィギュアは単なるスポーツではなく、固い絆で結ばれた家族のようなもの。全面的にサポートする」と声明で約束した。(共同)