世界女王の坂本は再スタートの大会と位置づける。今月上旬のGPファイナルは副鼻腔(びくう)炎に悩まされ、日本勢2番手の3位。直後には胃腸炎を患った。19日の公式練習ではスピード感のあるジャンプを披露して復調をアピール。「これから強気でいきたい。まず1戦目」と心境を語った。
この1週間ほどは「山あり谷ありの調子」だったという。筋力が落ちて基礎トレーニングから始めた。「体をつくり直すことができた。全部いい方向の結果につなげたい」と表情は明るく、前向きに捉える。
千葉、島田ら若手が台頭してきたが「人に勝つより自分に勝つ気持ちで」と集中を心がける。それでも、GPファイナルで2連覇を逃した悔しさは忘れられない。全日本を初めて制した2018年と同じリンクで「優勝したいし、4連覇したい」と持ち前の負けん気をのぞかせた。