男女各3枠の世界選手権代表に、計3人が初めて入った。三浦と女子の千葉、吉田は、いずれも18歳の高校3年生。2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪に向け、次代を担う新戦力が台頭してきた。
男子二枚看板の宇野、鍵山と並んだ記者会見で、三浦は「引けを取らない演技で勝ちにいきたい」と宣言した。昨シーズンの四大陸選手権を史上最年少で制し、今季はグランプリ(GP)シリーズ初優勝。全日本選手権は体調不良ながら4位に食い込んだ。日本スケート連盟は「総合的に競技力を比較した」結果、最後の1枠に3位の山本草太(やまもと・そうた)(中京大)ではなく三浦を選出。補欠から繰り上がった22年大会は左脚の肉離れで欠場しただけに、待望の舞台となる。
五輪予選を兼ねる25年世界選手権を優位に戦うためにも、女子は出場3枠の維持もテーマになる。エース坂本に続くメダリスト誕生が期待される中、全日本で初表彰台の2位と躍進した千葉は「パーフェクトな演技ができれば結果はついてくる」と自信を見せ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が武器の吉田は「責任感を持って練習したい」と決意を示した。