フィギュアスケートの元世界王者、高橋大輔さんが制作面を総指揮したアイスショー「滑走屋」の前日リハーサルが7日、広島市のひろしんビッグウェーブで報道陣に公開された。
　高橋さんとカップルを組んでアイスダンスで活躍した村元哉中さんや元五輪代表の村上佳菜子さん、現役で男子の友野一希（第一住建グループ）島田高志郎（木下グループ）、女子の青木祐奈（ＭＦアカデミー）らも出演する。昨年2月の初演（福岡市）に続く開催で、8、9日に計6公演を行う。
　高橋さんと村上さん、応援団長を務める声優・春瀬なつみさんの囲み取材コメントは次の通り。
　

高橋大輔さん「初参加組は日々成長。若手のエネルギー感じつつ、6公演全力で届けたい」

　「本日はたくさんゲネプロに来てくださり、ありがとうございました。見ていただいた通り、総勢26名のキャストで、この滑走屋をやらせていただいております。他では見られないような沢山の群舞であったりとか、世界観的にも、ソロのメインスケーター達にも僕自身、この曲で滑ってほしいという形で、始まってから終わるまでの一つの世界観というのを大切につくってまいりました」
　
　「初めてアイスショーというものに参加するスケーターもいる中で、立ち位置がね（笑）立ち位置をスケートのアイスショーで決めることは、ほとんどないんですけど、この滑走屋は細かいところまで立ち位置が決まっているので、まずはそこを覚えるところから。最初、初めて滑走屋に参加してくれた子たちなんかは、訳の分からない状態でスタートしたんですけれども、日を増すごとにどんどん、どんどん、いろんなことを覚えていってですね、やっと今日のゲネプロまで来ることができたんですけれども」
　
　「本当にこの何日間の中でも日々成長を感じつつ、ベテランの村上佳菜子ちゃんだったり（村元）哉中ちゃんだったり、いろんなスケーターのサポートを（受けて）みんなで一致団結して、このショーを明日に向けて披露するというところで、若いスケーターのエネルギーを感じつつ、明日から6公演、全力で皆さまにお届けできたらなと思います」
　

村上佳菜子さん「大ちゃんはずーっとリンクにいて１回も靴を脱がないくらい、一人一人と向き合った」

　「今回は去年やった滑走屋の再演ということで、同じものをやるのかなと思いきや、もう全てがレベルアップしていて、同じような動きをしてるんですけど全く違う、一から覚えるレベルの本当に追い込みで、みんなでやっていったんですけど」
　
　「関東組は夜の練習から参加して1カ月前からしたり、関西組はビデオで自分で一生懸命覚えて、1週間前の愛媛の合宿、松山の合宿に合流したっていう状態だったんですけど。本当に一人一人の意識が高くて、誰一人をサボったりとか、緩んだりする選手とかスケーターはいなくて、一人一人自分に厳しく追い込んだからこそ、今ここで前日にここまで仕上がったんだなというふうに、前回の滑走屋を経て改めて感じています」
　
　「大ちゃんは特にずーっとリンクにいて、一回も靴を脱がないくらい、一人一人と向き合って振り付けもやってくださっていましたし（鈴木）ゆまさんも本当に一人一人大切に思ってくださって、作り上げてくれて（村元）かなちゃんも自分が休憩できる場所でもみんなに声かけて、これやろ、あれやろって言って、みんなで作り上げていったこの滑走屋だと思うので、早く明日、皆さんの前で披露するのがとても楽しみだな、待ち遠しいなというふうに思います」
　

声優・春瀬なつみさん、場内アナウンス担当へ「リハでこんなパワー。明日からどうなっちゃうんだろう」

　「滑走屋応援団長の春瀬なつみです。まさか、私が滑走屋さんと関われる日が来るとは本当に思っていなくて、とっても、とってもびっくりしたし、今でも本当に光栄過ぎて、どうしようという感じなんですけれども、リハーサルを見させていただいて、圧倒的なスピードと、本当に細やかな群舞と、この人数だからこそできる圧倒的なパワーを見せつけられて、リハーサルでこんなパワーで、明日からどうなっちゃうんだろう、みたいな感じで、本当にワクワクしています」
　
　「私も影ナレ（場内アナウンス）という形で明日から関わらせていただきます。会場の皆さんを、少しでも滑走屋の世界へすぐ引き込めるお手伝いができるように頑張りたいと思っておりますので、明日からどうぞよろしくお願いいたします」