フィギュアスケート男子で冬季五輪を2連覇した仙台市出身の羽生結弦さん(30)が7日、宮城県利府町のセキスイハイムスーパーアリーナで東日本大震災から14年に合わせたアイスショーに出演した。約6300人の観客を前に鎮魂の舞を披露し「(震災の発生日)3・11やいろんな災害に対してできること、何かのきっかけになるようにと願い、祈りながら滑った」と話した。
自身も被災した羽生さんは自宅から避難所に向かう夜道で見た星空に「希望の光」を感じたという。公演名の「notte stellata」はイタリア語で「満天の星」を意味し、3年連続での開催となった。
映画「陰陽師」の安倍晴明に扮した狂言師の野村萬斎さん(58)との共演では、羽生さんは2018年平昌五輪のフリーに用いた「SEIMEI」を演じ、サルコーとトーループの2種類の4回転ジャンプを決めて会場を沸かせた。



