【詳報】“かなだい”が語った普及への危機感 教室盛況も「いい時代を知っているからこそ… どうすれば身近に感じてもらえるか。本当に大変な時期」 『滑走屋』は「気軽な気持ちで見に来られるショー」

 フィギュアスケートの元世界王者、高橋大輔さん(38)と村元哉中さん(31)が1日と2日、広島市のひろしんビッグウェーブで開かれた日本スケート連盟の「基礎スケート教室」で約100人の初心者を指導した。募集枠が約5分で埋まったという人気ぶり。アイスダンスのリフトを披露したり、参加者に寄り添って基本を教えたりし、滑る楽しさやフィギュアの魅力を伝えた。
 
 ともにスケート人口の減少やリンクの閉鎖、アイスショーでの集客の難しさなど普及面で危機感を抱いているという。高橋さんは「一人でもスケートに興味を持ってくれたら」と願い、村元さんは「スケートの魅力を伝えていくために、またみんなと触れ合っていきたい」と語った。
 
 2人は3月8、9日に同リンクでアイスショー「滑走屋」に出演する。制作面を総指揮する高橋さんは「あまりショー(の開催)がないところでやりたい気持ちがあった。スピード感は、生で見ると迫力が違う。『滑走屋』はジャンプもスピンもあまり入ってないけど楽しめるエンタメ。気軽な気持ちで見に来られるようなショーになっているかな」と来場を期待した。
 
 教室の様子と、2人のコメント全文は次の通り。

「格好良く見える」コツを子どもたちに教える高橋大輔さん(撮影:井上将志)
井上 将志

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井上 将志 (いのうえ・まさし)

2003年共同通信入社。名古屋でプロ野球中日、フィギュアスケート、本社運動部でフィギュア、体操、東京五輪組織委員会を中心に担当。五輪は10年バンクーバーから夏冬計7大会を取材した。ジュネーブ支局時代は欧州を中心に世界各地をカバー。東京都出身。