【平池大人コーチ・単独インタビュー】友野一希と臨む来季は師弟関係「20年の集大成」 苦しんだ今シーズンの裏話と、五輪初代表に向けた戦略とは… 本格指導始めた15歳バース(豪州)の魅力も語る

四大陸選手権で男子フリーの得点を確認する友野一希(左)と平池大人コーチ=2月、ソウル(撮影:松田優)

 フィギュアスケート男子の友野一希(第一住建グループ)を幼少期から指導する平池大人(ひらいけ・たいじん)コーチが、このほど共同通信の単独インタビューに応じた。友野が右股関節痛に苦しんだ今シーズンの裏話や、来年2月に控えるミラノ・コルティナ冬季五輪での初代表を狙う戦略を熱弁。昨年12月から母が日本人で15歳のハナ・バース(オーストラリア)も本格的に教えており、世界ジュニア選手権のフリーでトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)-2回転トーループを決めたホープへの期待も語った。(聞き手 吉田学史)
 ※取材は世界ジュニア選手権開催のハンガリー・デブレツェンにて
 
 ―バース選手は世界ジュニア選手権でフリー4位、総合10位に入りました。素晴らしいトリプルアクセルでしたね。
 「そうですね。決まりましたね。本当はその次に(連続技で)3回転トーループを予定していたが、そこまではちょっとね…。こういう大きな大会でなかなかできなかったのが現実ですね。でもよく降りましたね。うん」
 ―試合では初めての成功だと本人が言っていました。
 「本当ですか。へー。それは素晴らしいこと」
 ―指導に至った経緯は。
 「経緯というのは…

世界ジュニア選手権の平池大人コーチ、女子フリーの演技に臨むハナ・バース(左)にアドバイスを送る=3月、ハンガリー・デブレツェン(撮影:横山純太郎)
吉田 学史

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吉田 学史 (よしだ・たかふみ)

2006年共同通信入社。仙台などの支社局で警察や行政を担当し、12年から大阪運動部でスポーツ取材を始めた。2014年12月に本社運動部へ異動して水泳、テニス、フィギュアスケートを担当し、五輪は2016年から夏冬計4大会を取材した。2022年4月からジュネーブ支局で国際オリンピック委員会や五輪の準備状況を追う。東京都出身。