イリア・マリニン「フィギュアは芸術。前はただのジャンパーだったが、今は多くの人から芸術性や創造性で評価され始めている」 全米選手権に向けてオンライン会見

 オンラインで取材に応じるイリア・マリニン(共同)

 フィギュアスケート男子で世界選手権(3月・米ボストン)2連覇を目指すイリア・マリニン(米国)が14日、オンラインで取材に応じ、クワッドアクセル(4回転半)や4回転といった高難度ジャンプだけでなく、表現面を強く意識していることを明らかにした。「フィギュアは芸術。前はただのジャンパーだったが、今は多くの人から芸術性や創造性で評価され始めている」と話した。
 ネーサン・チェン(米国)や羽生結弦、宇野昌磨、鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)の名前を挙げて「彼らがいかに進歩したか、分かるようになってきた」とし、来年のミラノ・コルティナ冬季五輪を「すごく楽しみにしている」と自信を口にした。

 アシュリー・ワグナーさんを含む質問者との質疑応答は次の通り。

 【会見冒頭】
 皆さん、こんにちは。このオンライン会見に参加いただき、ありがとうございます。
 (昨年12月の)グランプリ(GP)ファイナルの後、ボストンでの世界選手権に備えるため、全米選手権に向けてどのような戦略を立てたいか、少し時間をかけて考え直すことができました。
 いくつか問題があり、今回はまたブーツの問題です。残念なことに、今はいくつか軽いけがも抱えています。なので、来週(の全米選手権)と世界選手権に向けて、どうしたらベストな状態になれるか、あらゆる情報を全て取り入れようとしています。

井上 将志

この記事を書いた人

井上 将志 (いのうえ・まさし)

2003年共同通信入社。名古屋でプロ野球中日、フィギュアスケート、本社運動部でフィギュア、体操、東京五輪組織委員会を中心に担当。五輪は10年バンクーバーから夏冬計7大会を取材した。ジュネーブ支局時代は欧州を中心に世界各地をカバー。東京都出身。