【Inside Out・2011年配信Archives】高橋大輔「可能性を信じて」現役続行へ 長光歌子コーチが明かした「優し過ぎる」少年時代のエピソード

笑顔で質問に答える高橋大輔=2011年4月、モスクワ(共同)

 ある男の言葉に、思わず「かっこいいな」とつぶやいてしまった。4月末。モスクワでの出来事だ。「きれいにスケート人生を終えられないかもしれないが、できるところまでやってみようかな。今より落ちるかもしれないが、勝負してみたい。自分の可能性を信じてみたい」
 言葉の主は、フィギュアスケートの高橋大輔(関大大学院)。2連覇を狙ったロシアでの世界選手権で5位に終わり、去就が注目される中での発言だった。(共同通信=井上将志)
 
 ※このコラムは2011年5月にWeb向けに配信されたものです。

世界選手権で日本男子史上初の優勝を果たし、観客の声援に応える高橋大輔と長光歌子コーチ(右)=2010年3月、トリノ(共同)
井上 将志

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井上 将志 (いのうえ・まさし)

2003年共同通信入社。名古屋でプロ野球中日、フィギュアスケート、本社運動部でフィギュア、体操、東京五輪組織委員会を中心に担当。五輪は10年バンクーバーから夏冬計7大会を取材した。ジュネーブ支局時代は欧州を中心に世界各地をカバー。東京都出身。