「残りの競技人生、何をしたいかが分かった」 苦悩の宇野昌磨がたどり着いた、一つの答え

GPファイナルの公式練習で言葉を交わす宇野昌磨(右)とコーチのステファン・ランビエル氏=2023年12月6日、北京(共同)

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 霧が晴れた。北京で開催された今月のグランプリ(GP)ファイナル。男子フリー後の記者会見だった。宇野昌磨(トヨタ自動車)は迷いのない表情で、こう語った。「僕が残りの競技人生を、どういう気持ちで、何をしたいかっていうのが(今季GPの)3大会で、明確ではないけど、分かったんじゃないかなと思います」。昨季、世界選手権で2連覇を達成。自分の限界だと感じる4種類、計5度の4回転ジャンプも跳んだ。何のために自分は滑り続けるのか―。目標を見失い、自問自答を繰り返してきた日本のエースが、一つの答えを見つけた。(共同通信=藤原慎也)

藤原 慎也

この記事を書いた人

藤原 慎也 (ふじわら・しんや)

全国紙で5年間の勤務を経て、2014年に入社。名古屋でプロ野球中日を取材。2016年末に東京運動部へ異動し、フィギュアスケート、体操、パラスポーツを担当。だんじり祭りで有名な岸和田市育ち。