【第3回・銀盤の未来】愛媛県内に通年リンク設立へ奔走 「スケートの灯が消える」と危機感 衝撃走った27年のイヨテツ営業終了

「滑走屋」スケート教室で笑顔を見せる島田高志郎ら。高橋大輔さんは「スケートに興味を持つ方はたくさんいると実感した。2年あるので何か変わるかもしれない。営業停止にならないように普及活動をしていかなければ」と話した=2月、イヨテツスポーツセンター

 2022年11月1日。一つのプレスリリースに、愛媛県のスケート関係者の間に衝撃が走った。「~イヨテツスポーツセンター・イヨテツボウリングセンターの営業終了について~」。伊予鉄不動産が運営する同施設が2027年1月をめどに営業を終えるとの内容だった。
 少子高齢化による利用者減少、施設維持費などの高騰が理由に挙げられた。「複合的な要因で、ビジネス的な観点でもなかなか難しいよねっていう判断。とはいえ約5年、猶予を持ってくれた。ちゃんと1年間通して使えるような、スケート文化を根付かせられるような施設を何とか作っていきたい」。愛媛県スケートリンク設立の会の実行委員、小松賢司さん(41)はそんな思いを込めて奔走している。(聞き手 大島優迪)

取材に応じた続木達哉さん(左)と小松賢司さん
大島 優迪

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大島 優迪 (おおしま・まさみち)

2014年入社。大阪でプロ野球阪神、サッカーを担当。19年末に東京運動部に異動し、東京五輪ではスケボー、BMX、3x3などを取材。現在はサッカー、卓球、フィギュアスケートを担当。神奈川県出身。